産業用インクジェットと家庭用インクジェットの違い
家庭用のインクジェットとは、異なり、生産工場などで使用されている産業用インクジェット。
テレビなどの企画で、工場見学や社会見学のコーナーでたまに見られることがあります。
使用用途は?
家庭用インクジェットの場合は、普通紙への印刷や、写真、時々名刺などのラベル印刷がメインになってきます。
しかし、産業用は、ものづくりがメインになります。
金属、プラスチック、ガラス、スチールやアルミ、シリコンなど、多くの素材に印刷でき、
さらには球体などの立体物や、ガラス瓶のように筒状になっているものなど、非常に多くの物質に印刷できます。
ラベル印刷や、バーコード印刷、賞味期限の明記など、身の回りにあるあらゆる印刷物に関わっています。
産業の、ものづくりには欠かせないプリンターということになります。
大きさや、他の違いは?
まず、大きさは家庭用のインクジェットプリンターは、オンデマンド型という形で製造されています。
家庭用インクジェットの印刷の仕組みに関しては、「インクジェット印刷とトナー印刷の違い」をご参照ください。
一方で産業用として製造されているのは、コンティニュアス型という形で製造されています。
コンティニュアス型は連続吐出型とも呼ばれ、高速で連続的にインクを押し出すことができるという特徴があります。
また、高圧力で押し出すので、粘度のあるインクも使用できます。
例えば、UVインクや、エタノールインク、顔料インクなど、多くのインクで印刷できます。
これによって、金属やガラスにも印刷できます。
しかし、超音波でインク滴を生産し、高圧力でインクを押し出しますが、構造が大変複雑で、小型化が難しいという側面を持っているため、家庭用に比べて大変大掛りな機器になります。
そのため、家庭用インクジェットプリンターはオンデマンド型のみになります。
以上が、産業用インクジェットプリンターと家庭用インクジェットプリンターの違いでした。
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